ものはらこう

このせかいのいろんなものはら

2018-01-01から1年間の記事一覧

サマータイムとダンスホール(ライフさせぼ2014年6月号)

サマータイムとダンスホール 6月になりだいぶ日が長くなってきた。ひと足早くビアガーデンをやっている人を街で見かける。季節の移り変わりと生活サイクルを連動?させる時間の使い方として、「サマータイム」という標準時を一時間進める制度がある。 現代の…

花見の名所から見る佐世保の戦後(ライフさせぼ2014年4月号)(ライフさせぼ2013年4月号)

佐世保の桜の話。 連載2回分をまとめました。 おおよそ一週間一気に咲いて散ってゆく桜、ソメイヨシノという桜が日本の春のイメージと結びつくようになったのは、そう昔のことではないらしい。詳しくは社会学者の佐藤俊樹氏が、『桜が創った「日本」』という…

「流し」のタクシーの成立と街の発展(ライフさせぼ2013年2月号)

街で買い物をしていて急に雨が降り出した時、通りを流して走っているタクシーに向かって手を挙げることがある。「流し」のタクシーをつかまえるという行為。 しかし、地方のタクシーなどは、通りを「流す」のではなく、事務所の車庫で待機し、客からの電話を…

輪タクの風景から読み解く戦後史(ライフさせぼ2013年1月号掲載)

佐世保の歴史について誰かに伝えたいという時、どういう伝え方がありうるだろうか。様々な施設の誕生や条例の施行などの制度の発展から説明したり、ある重要人物に着目して説明したりするかもしれない。でもここでは、街に生きていた誰かが経験した歴史を伝…